「なんとなく不調が続いてる」なんてことありませんか?
その不調は「ホルモンバランスの乱れ」が関係しているかもしれません。
とは言っても、実はホルモンは100種類以上も体内に存在しているので、ホルモンバランスを整えると言ってもなかなか難しいものです。
そこで今回は、なんとなく不調に関連しやすい主要なホルモンをざっくりとご紹介します。
このホルモンってこういう働きがあるんだ
自分にはこのホルモンが足りていないのかも
逆にこのホルモンの働きが過剰かな
などど感じていただけたら幸いです。
まずは、ホルモンについて知ることから始めましょう★
快楽ホルモン「ドーパミン」
ドーパミンは脳で作られ、全身に作用するホルモンです。
「ドキドキ」「嬉しい」「楽しい」など
- 興味のあるものを手に入れたい!という気持ち
- 目標達成時の喜びや幸せ
を感じることで分泌されます。
近年では、パーキンソン症候群の患者にドーパミンが不足していることが判明し、治療にも使用されています。
また、後述するノルアドレナリンの材料でもあります。
集中ホルモン「ノルアドレナリン」
ノルアドレナリンは脳や神経で作られ、全身に作用するホルモンです。
「恐怖」「緊張」「ストレス」「不安」を感じると分泌され、
- 集中力や判断力を高める
- ストレスに対抗する
- 心拍数や血圧を上げる
などのスイッチをオンにする作用があります。
分泌されすぎるとイライラの原因になるので、過度なストレスには注意が必要です。
また、後述するアドレナリンの材料でもあります。
戦うホルモン「アドレナリン」
アドレナリンは副腎髄質で作られ、全身に作用するホルモンです。
「興奮」「強いストレス」を感じると分泌され、
- 筋肉の収縮を高める
- 緊急時に備えるようにサインを送る
- 心拍数や血圧を上げる
など、ノルアドレナリンよりも強力な作用があります。
交感神経が刺激された時やストレスを感じた時に分泌されますが、その分身体への負担が大きいため、長時間は分泌されません。
幸せホルモン「セロトニン」
セロトニンは脳や腸で作られ、作用するホルモンです。
朝の日光浴や軽い運動、規則正しい生活で分泌され、
- 心のバランスを整える
- ストレスを緩和する
- 腸内環境を整える
- ドーパミンやアドレナリンなどの戦闘スイッチの働きを抑える
などの作用があります。
セロトニンの量は男性よりも女性の方が少ないです。
女性が不安を感じやすかったり、感情的になりやすいのもセロトニンの分泌量が原因とも言われています。
また、セロトニンはトリプトファンから作られるので食事も重要です。
神経伝達物質「アセチルコリン」
アセチルコリンはレシチンと言われる脂質から作られます。
- 脳内の神経伝達
- 筋収縮
- 副交感神経(リラックス)の活性化
など、主に神経細胞の情報伝達を担っています。
近年の研究では、呼吸を上げない程度の歩行や皮膚刺激などで活性化されることがわかっています。
また、アセチルコリンが不足すると、アルツハイマー型認知症の原因にもなると言われてます。
ストレスホルモン「コルチゾール」
コルチゾールは副腎で作られ、全身に作用するホルモンです。
起床時やストレスを強く感じた時に分泌され、
- ストレスに対抗する
- 血糖を上げる
- 炎症を抑える
- 異常な免疫機能を抑える
- 成長ホルモンを強める
などの作用があります。
ストレスに対抗するホルモンではありますが、過剰なストレスがかかりすぎるとコルチゾールが破綻し、食欲低下や集中力低下などにつながります。
コルチゾールに頼りすぎずに、適度にストレスを発散することが大切です。
成長ホルモン
成長ホルモンは脳で作られ、全身に作用するホルモンです。
睡眠時や高負荷運動(筋トレなど)で分泌され、
- 骨や筋肉を成長させる
- 新陣代謝を促進する
- 血糖を上げる
などの作用があります。
成長期のみならず大人にも分泌され、傷ついた肌の再生などにも働きます。
睡眠不足で肌が荒れやすくなったなど、成長ホルモンの働きが大きく関係してるといえます。
愛情ホルモン「オキシトシン」
オキシトシンは脳で作られ、子宮や乳腺に作用するホルモンです。
スキンシップ(家族、友達、ペットなど)や共感することで分泌され、
- 絆を深める
- 幸福感をもたらす
などの作用があります。
もともとは分娩に子宮を収縮させたり、母乳を出しやすくするホルモンとして知られていましたが、近年では
- 自閉症
- 統合失調症
- アルコール依存症
- 肥満
などにも効果的であると期待が高まっています。
睡眠ホルモン「メラトニン」
メラトニンは脳で作られ、作用するホルモンです。
夜暗くなると分泌され、
- 質の高い睡眠をもたらす
- 体内時計のリズムを調整
- 活性酸素の除去
などの作用があります。
メラトニンはセロトニンから作られるため、日中に太陽を浴びてセロトニンを分泌させることが鍵でもあります。
メラトニンはスマホなどの光で分泌されにくくなるので、寝る前のスマホは注意が必要です。
女性ホルモン「エストロゲン」
女性ホルモンと言われていますが、男性にも存在し、女性は卵巣、男性は精巣で分泌され、全身に作用します。
女性の場合、月経期から排卵期にかけて多く分泌され、
- 排卵の準備をする
- 女性らしい体をつくる
- 骨がスカスカになるのを防ぐ(ビタミンDやカルシウムの活性化を促す)
などの作用があります。
エストロゲンは10〜20代が分泌のピークで、30代になると少しずつ量が減り、閉経後はグッと減ります。
そして、エストロゲンの減少とともに、骨粗鬆症のリスクが高まります。
エストロゲンの減少は逃れないことですが、減少のスピードを緩めることは可能です。
たっぷりの睡眠やストレスの少ない生活を心掛けましょう。
男性ホルモン「テストステロン」
こちらも男性ホルモンと言われていますが、女性にも存在し、エストロゲンと同様に作られ、全身に作用します。
男性の場合、胎児期や思春期、朝に多く分泌され、
- 筋肉や骨格をつくる
- ヒゲや体毛を濃くする
- 内臓脂肪の蓄積を軽減する
などの作用があります。
また、後述するバソプレシンの分泌を促す働きもあります。
水分調節ホルモン「バソプレシン」
バソプレシンは脳で作られ、腎臓に作用するホルモンです。
脱水、塩分過多、日中にたくさんの日を浴びた時、テストステロンの分泌などで高まり、
- 尿が出過ぎるのを防ぐ
- 血圧を上げる
- 縄張り意識を高める
などの作用があります。
実は、バソプレシンの縄張り意識を高める作用というのは、男性の家族を守る意識とも言われており、バソプレシンの分泌が低くなると浮気や離婚などにつながりやすくなるとか、、(^_^;)
貧血防止ホルモン「エリスロポエチン」
エリスロポエチンは腎臓で作られて、骨髄に作用するホルモンです。
血液中の酸素が足りない時に分泌され、赤血球をつくる指示を出します。
食欲増進ホルモン「グレリン」
グレリンは胃で作られ、脳に作用するホルモンです。
グレリンは空腹時に分泌され、
- 食欲を刺激する
- ミトコンドリアを活性化し、老化を防ぐ
- 成長ホルモンの分泌を促す
などの働きがあります。
ちなみにミトコンドリアとは、栄養と酸素を使ってエネルギーを生み出す細胞です。
ミトコンドリアがしっかり働いてくれるおかげで、健康が保たれていると言っても過言ではありません。
満腹ホルモン「レプチン」
レプチンは脂肪細胞で作られ、脳に作用するホルモンです。
たくさん食べた時、インスリンの刺激を受けた時に満腹中枢を刺激し、
- 食欲を抑える
- エネルギー消費を促す
などの作用があります。
レプチンは脂肪細胞の中に存在するので、脂肪がたくさんありすぎると脳へのレプチンの感度が麻痺します。
そのため、食欲を抑える作用が働かず、肥満の方はさらに肥満になってしまうという事態に陥りやすくなります。
適正な体重を維持することは、ホルモンを正常に働かす上でも重要です。
まとめ
今回は、さまざまなホルモンについてご紹介しました。
皆さんは、気になるホルモンはありましたか?^^
私は個人的に、バソプレシンが気になりました(ホルモンの影響で浮気や離婚に影響する恐れがあるなんて、、)
次回は、ホルモンバランスを整える生活習慣についてご紹介したいと思います。
ホルモンバランスを整えるためには、生活習慣がとても重要なのです!
今回も最後までご覧いただき、ありがとうございました★
ではまた次回、お会いしましょう♪